受け継がれるスタイル

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受け継がれるスタイル
圧倒的にボールを支配し先制したものの、追加点が奪えず終盤に失点。PK戦で敗れた静岡学園。残念でした。

1対0でリードしているなら、試合終盤は守備固めをして守り切るのがセオリーだが、守り切って勝つことを潔しとしない静学は攻め続けた。国立競技場に辿り着けずに選手権は終了してしまったが、新チームになってもこの攻め続けるスタイルは変えないだろう。静学の静学たる所以。

もう少しスペースにパスを出せば‥裏に抜ける動きをした選手をもっと使ったら‥遠目からシュートを打てば‥などといろいろあるけど、そうさせなかった背番号4を中心とした相手守備陣が良かったのだろう。そして守備では終盤にサイドに大きな展開のパスを出させてしまったのが痛かった。ここぞとばかりにゴール前に攻め込む相手選手の数と、ここは絶対守らなきゃと全力で戻った静学の選手の数を比べたら、失点を防げなかったのは仕方なかったかもしれない。

2020東京オリンピックの3位決定戦でメキシコに敗れ銅メダルを逃した日本代表だったが、メキシコ代表の日本人コーチは、メキシコ代表の選手たちを「子どもの頃からピッチの中で自分の生き残る道を考えて問題を解決しながら代表まで上り詰めている」と分析する。おそらく、ここは戻らないと危険だと自己判断できる選手も多く、その時は全力でゴール前に戻るだろう。それができない選手は生き残れない。

圧倒的にボールを支配していた前半に、静学の監督がこういう時こそリスク管理が重要だと指示を出していたようだが、試合終盤、相手にワンチャンスを与えてしまった。

2011年女子ワールド杯で延長後半に追いついたなでしこジャパンが強豪のアメリカ代表に勝ったように、PK戦では追いついたほうが心理的には有利だったかもしれない。PK戦で敗れはしたが、圧倒的な攻撃サッカーで選手権を戦った静岡学園のサッカーは受け継がれるし、受け継がれるべきだ。

お疲れ様でした。次の舞台でがんばって。


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